日本で唯一3種類(盲導犬、介助犬、聴導犬)の補助犬を育成および認定できる団体です
介助犬は、身体の不自由な人のために、落とした物を拾う、ドアの開閉、指示された物を持ってくる、不測の事態が起きた時に人を呼びに行ったり緊急ボタンを押すといった緊急対応など、日常生活の手助けをしてくれる犬のことです。
ユーザーの方は、可能な限り自分で介助犬の世話を行います。「自分で行うことで自尊心が芽生え、介助犬から向けられる愛くるしい眼差しに喜びが増し、自然と力が湧いてくる」と、ユーザーの方がおっしゃっていました。介助犬は何か作業をしてくれる存在だけではなく、互いに支え合いながら日々の生活に潤いを与え、豊かにしてくれる存在なのです。
介助犬の指示語は動詞は英語、名詞は日本語でおこなっています。動詞は約60語。名詞は約30語あります。介助犬の仕事は多様な障害のニーズに対応するために多いいのです。
【例えば…】
『テーブルの上のリモコンを私の膝の上まで持ってきて。』と言う指示語は犬には理解することが難しいのです。 これを介助犬への指示語に訳すと
『Go to テーブル(テーブルへ)→
Up take リモコン(テーブルにアップしてリモコンをくわえる)→
Bring(私のところへ持ってきて)→
Give(渡して)→Thank you!!(ありがとう。)』
という事になります。一見、文章は長くなりましたが一つ一つの行動をくぎることで犬の動作が明確になりわかり易くなります。
もちろん、ユーザーの方との生活が始まると『Take リモコン』『リモコンは?』と言うだけで、介助犬はリモコンをどこからともなく探して持ってきているようです。ただ、新しい仕事を覚えさせなくてはいけない時は、介助犬が知っている動詞と名詞を組み合わせて教えていく必要があります。その方が早く犬が理解できるからです。
写真提供:小野寺 宏友
履物を脱がせる |
ドアの開閉 |
落とした物を拾う |
緊急時の対応 |
冷蔵庫から飲み物を持ってくる |
指示した物を持ってくる |