8月26日、第11回身体障害者補助犬認定審査会を実施しました。当日は、医師・獣医師・社会福祉士・訓練士等の各方面の専門家が認定審査委員として参加しました。
研修会ののち、4名の聴導犬希望の方と聴導犬候補犬の認定審査が行われました。
聴導犬は、玄関チャイムやメールの着信音、目覚ましの音など生活の中の必要な音を知らせてくれますが、盲導犬や介助犬とは違い、人の指示があってから動くのではなく、
必要な音が鳴った時に自発的に行動することが求められます。ですから、音を知らせてくれた時に撫でながら声をかけ、場合によっては拍手をし、よく褒めることが重要となります。
先天的に聴覚に障害を持たれた方の中には、「声を出してほめる」、ことに多くの苦労と勇気を必要とされる方がいらっしゃいます。今回の審査会でも、生まれつき音が聞こえにくい希望者の
方がいらっしゃいましたが、聴導犬が音を知らせてくれる度に、声を出してよくほめていらっしゃいました。知らない場所で、何人もの審査員の目の前で緊張していた聴導犬も、
その「褒め」に励まされ、後半の課題では自信を持って作業している様子が伝わりました。
それぞれが課題をクリアし、今回の審査会で4組の新しいペアが誕生しました。審査会終了後、みなさん地元に帰って行かれましたが、今後、聴導犬とのより良い生活を楽しんでいただければと思います。