2月3日、全日本空輸株式会社様の協力のもと、航空会社関係者・補助犬ユーザー(使用者)・訓練士らが参加して、模擬機を使用して飛行機の搭乗訓練を行いました。補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)は、身体障害者補助犬法によって、公共交通機関やスーパー・レストラン・ホテル・病院などの公共施設への同伴が認められおり、補助犬として卒業する前に公共機関での訓練が必要です。
当協会では、日本で実働する介助犬・聴導犬の約半数を認定しています。補助犬を希望する障害者の方は、パートナーとなる補助犬と一緒に合同訓練を受けます。その中で、電車やバスの乗車訓練を行いますが、飛行機の搭乗訓練は行われていませんでした。そのため、ユーザーの方々から、飛行機利用に対する不安がよせられていました。
今回の搭乗訓練では、模擬機を使用して、補助犬ユーザーが補助犬と一緒に機内や座席の確認をしたり、補助犬を待機させる場所や方法の確認を行いました。また、訓練犬にも、機内を紹介すると同時に、実際搭乗する際に着席するドア近くの最前列の席(他の席より足元にゆとりがあり、補助犬の待機場所に適しています。)に着席し、足元で待機する訓練を行いました。
今後、実家が遠隔地にあるなど、日常生活で飛行機の利用頻度が高いユーザーの方々を優先し、実際の飛行機搭乗訓練を実施するなど、交通機関訓練を充実させていきたいと思います。