日本で唯一3種類(盲導犬、介助犬、聴導犬)の補助犬を育成および認定できる団体です
子供たちに補助犬を通して障害を持つ人々への理解と社会の多様性を理解してもらうと同時に、ユーザー(使用者)と補助犬の絆に触れることで、自分をはじめ周囲の人々を労わる気持ちを育んでもらう事を目的に、日本補助犬協会では、学校教育現場における補助犬を題材にした教育に取り組んでいます。
補助犬の種類・仕事の内容を、実際に補助犬によるデモンストレーションを行いながら子ども達に話します。また、補助犬ユーザーの方にもご参加いただき、その生活の様子等をお話しいただきます。
「補助犬と一緒に…」の時間では、事前にグループ分けをした、「犬の苦手なグループ」と「犬と遊べるグループ」(各15名程度)に分かれています。
犬の苦手なグループでは、子ども達とユーザー・補助犬が交流をしていく内に、はじめは大きかったユーザーと補助犬を取り巻く子ども達の輪が授業終了時には小さくなっている事に驚くことが多々あります。またここでは、彼らの様子から、子ども達がその信頼関係に気がつく時間でもあります。
ユーザーと補助犬は、互いの存在を必要としています。これらの関係は人と動物に限らず、人と人の関係でも変わることはありません。子ども達にはこの関係を感じてもらい、また、犬の気持ちを考えながら授業に参加する事で、自分をはじめ、周囲の人々を労わる気持ちを育んでもらいたいと考えています。
補助犬授業での体験は、子ども達にとって社会の多様性、自分を含めた他者への思いやりを考える、ひとつのきっかけになるのです。