日本で唯一3種類(盲導犬、介助犬、聴導犬)の補助犬を育成および認定できる団体です

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補助犬とは介助犬とは

介助犬の一生

繁殖

介助犬の育成には、まず、介助犬に向いた性格の繁殖犬を確保することから始まります。繁殖犬達は、繁殖犬ボランティアのもとで普段は生活しています。

仔犬時代

仔犬は、生後2ヶ月まで母犬や兄弟達と暮らし、その後、パピー・ファミリーと呼ばれるボランティアのもとで1歳になるまでの約10ヶ月間育てられます。愛情をいっぱい受けて育つことで人に対する信頼感を育み、そして人の社会で生活するマナーを身に付けます。

候補犬になるまで

一歳になると訓練センターに戻ってきます。約3週間の適性評価を行います。
人によく注意をはらうか、作業意欲、落ち着いているか、様々な場所や動物への順応性等の介助犬として必要な資質を重点に観察します。介助犬に向かなかった犬は、一般家庭でペットして暮らします。

訓練

座れ、伏せ、待てなどの基本訓練や、色々な物をくわえる、持ってくる、渡すなどの
基本的な介助動作訓練を行います。候補犬がどのような作業ができるかを見極めて、その作業を必要としている障がい者の方を選び相性などをみるマッチングを行います。ユーザーが決まると、ユーザーの生活状況や身体状態を考慮しながら、そのユーザーのニーズに合った作業内容を訓練します。
また、最も重要な『共感力』をベースにした人とのコミュニケーション力を育てていきます。手足を自由に動かせないユーザーの方は、犬とのスキンシップに制限があります。また、言語障害のある方は、タイミング良く犬に指示を出すことが難しい場合があります。候補犬にはできるだけ察する力をつけてもらえるよう、日々接しています。

合同訓練

合同訓練では、ユーザーは候補犬への指示の出し方や、飼育管理、散歩や遊び方などを学びます。また、シャンプーや排泄の処理など、ご自分で行う事が難しい場合は、援助依頼の方法も学んでもらいます。一番大切なことは、候補犬との信頼関係作りです。例えば、ボールを投げて遊ぶ→遠くまでボールを投げることのできない場合は、誰かにボールを投げてもらい、候補犬はとってきたボールをユーザーの膝の上においてもらう。こうすることで、候補犬はユーザーと遊んでいる気持ちになれます。食事の与え方では、ユーザーが自分で用意することができなくても、周囲の人に用意してもらい、オッケイ(食べてもいいよ)の指示はユーザーがだします。こうする事で、候補犬は、ユーザーから食事がもらえることを理解してくれます。候補犬は『共感力』を身につけているので、ユーザーの方にも、候補犬たちの感情や表情、その犬特有のしぐさや癖などを観察、理解してもらえるようにします。

認定試験

合同訓練終了後、ユーザーと候補犬は、厚生労働大臣が認めた指定法人(当協会)で認定試験を受けます。

卒業後

卒業してからの1年間が、ユーザーと介助犬にとって、とても大切な期間になります。ユーザーも介助犬も初めての事ばかりで戸惑うことがたくさんあります。色々なことを経験しながら少しずつ時間をかけてお互いの信頼関係を築いていきます。この期間協会職員は、定期的に自宅を訪問し、よりスムーズに新しい生活が送れるようサポートします。介助犬として活動できる期間は、2歳から10歳までの約8年間です。犬の年齢で10歳は、人に換算すると約60歳ぐらいです。

引退とその後

10歳を過ぎた介助犬は引退し、引退犬ボランティアのもとで余生を送ります。
引退犬ボランティアには、一般の家庭のほか、ユーザーが引き続き飼育する場合や、仔犬の頃育ててもらった元パピー・ファミリーの家庭で余生を送る場合もあります。
介助犬として多く使われているラブラドールの寿命は、13歳から15歳程ですが、引退した介助犬達も寿命は変わりません。

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